きっと私の身体はジェリービーンズでできている。
「わかった!シチュー食べる?
ちょっと待ってて!」


彼女は慌てたように
窓から姿を消す


少し呆気にとられたが


出窓から降りる時の
よいしょ、という声が聞こえた時は


ちょっと
笑えた


こんな女もいるんだ


ふと
サチの事が頭をよぎる


「おまたせ!」


俺は
慌ててサチを頭から
追い出した


見ると
大きなどんぶりいっぱいのシチューが


湯気をたてている



ど、どんぶりって…


「お…重いから
はやく受け取って!」


彼女が
こちらに伸ばす腕が


ブルブルしているのに
気がついて


慌てて
受け取った


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