きっと私の身体はジェリービーンズでできている。


猫は

自分が納得できない
作品を


アパートの裏の
ドラム缶で燃やしていることがあって


「何してんの?」


と一度のぞきこんだ時


ボウボウと赤く燃える炎の中


見えたのは


真っ白い



息づくような
乳房



「…見んなよ。勝手に。変態」


面倒臭そうに
気のないように言う猫



「変態って…どっちが」

そう言い合う間にも
その女の人の体は
あっという間に黒く
焦げてしまって



もう2度と
戻ってこない物になってしまった


「変態だよな」


「え?」


聞き取りにくくて
聞き返すと


「女の絵しか描けないなんてさ」


何か
寂しそうなその表情は
悲しくも綺麗な顔の猫に


しっくりきてた


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