きっと私の身体はジェリービーンズでできている。
口を

大きくて冷たい手が
ふさぐ


後ろから
抱きすくめられる


自分に
何が起きているのか
分からずに


まばたきも
できないほどの

刹那に


私の
首の付け根に
キュッと


痛みがはしる




その瞬間


バッ、と


その手が
その腕が


私を
解放した


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