きっと私の身体はジェリービーンズでできている。
「ジェリービーンズを瓶詰にする」



思わず
猫の顔を見上げた


何を考えているのか
わからない

その金色の瞳は


キラキラと
輝いていた



「…上等」


そう言ってかえした
背広さんは
珍しく


顔から
微笑みを消していた



「…来いよ」


猫が私の腕を
引っ張る


「あっ…」


引きずられるように
私は


部屋から
連れ去られた


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