きっと私の身体はジェリービーンズでできている。
「あっ…」


思わず
吐息がもれると


猫が切なげな顔で
私をとらえる


「ジェリービーンズの…
その声、好き」


かすれた声で
そう言うと


猫は
返事をしかけた
私の唇を

強引にふさいだ


「…んっ」


それが合図になって
猫の体が
温かくなっていく


鳥肌が

ヨロコビを掻き立てる



肌と肌の
触れ合う

ほのかな温かさ


それは決して熱過ぎることのない


私を突き上げる

…36度の罪悪感


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