きっと私の身体はジェリービーンズでできている。
猫が


ベッドで寝息をたてている



本当に

綺麗な顔


「…この顔反則だよ」


こうやってみると
まだあどけない寝顔



健康的な肌色の
肩の骨



やっぱり猫も
男の子なんだと思う


私は猫の肩に布団をかけなおして


しばらく
寝顔を見つめていた


どれくらいそうしていたか


やっと、部屋を出る


優しくキスをして
抱き締めたい
愛しい気持ちと

今すぐに
猫をたたき起こして
確かめたい気持ちが


私の中で
混ざりあって


胸が痛んだ



このドアを閉めたら



猫と
前のようには話せなくなること


疎遠に


なってしまうこと


何となく
気が付いていたから


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