きっと私の身体はジェリービーンズでできている。
…まったく


青子の言う通りになった

数日後

アパートの入口の階段に背広さんが


腰掛けていた



「やぁ、お疲れ様」



前と変わらない笑顔で
背広さんは言った


私はというと


「こ…こんばんは」


ぎこちなさすぎ…


どうしようかと
思っていると


背広さんがいきなり
立ち上がって

バッと
頭を下げた


「この間は!…ごめん」


突然だから
驚いた


「頭、あげてください!」



犬を連れたおじさんが通り掛かって

おかしな顔をして
こっち見てた


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