きっと私の身体はジェリービーンズでできている。
「じゃあ
本当に俺だけのプリンセスになるってのは

…どう?」


驚いて背広さんの顔を見る

彼の顔色は
アルコールが入っても
何ひとつ変わらなかった


「本気ですか?」


「いたって本気さ」


キャンドルの炎が揺れて

2人の影が揺れる

背広さんの
瞳も揺れている


唐突に
私の口が動き出す


「…私、昨日
猫とセックスしました」

何言ってんだろ



でも、止まらない


「でも、正直、彼を好きかどうか
わからないんです

私は、そんな女なんです
それでも、いいんですか?」


そこまで言うと

口の中がカラカラに渇いて


私は梅酒ソーダを
グイッと


飲んだ…


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