きっと私の身体はジェリービーンズでできている。
俺は

思わず


隠れるようにした


どうやら隣人が
洗濯物を
取り込んでいるようだった


鼻歌と一緒に
パチンパチン、と


洗濯バサミの音がする


俺は
気付かれないように
そっと
様子をうかがう


性別は…女


俺より
少し、年上かもしれない

派手でない色に
カラーリングされた髪は

肩より少し下で
内巻きに切り揃えられていて

決して黒くはないが
健康的な肌の色

自然な長い睫毛が
印象的だった


サチとは
対照的だな…


ふと
頭をよぎる

あのヒト


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