きっと私の身体はジェリービーンズでできている。
まっさらで


そこには
何もなくて



なんの
主張もない

空っぽの世界



…気がついたら俺は


近くにあった
クレパスで


一心不乱に

その白い世界を
色で
うめ尽くしていた


ツライ
コワイ
カナシイ
サミシイ
ウレシイ
でも…キライ
タノシイ
だから、スキ



色んな感情が
あふれ出すような感覚


ボタボタと

涙が出ては

落ちて



クレヨンが

涙をはじく



水滴は弾む


ほとばしる感情が
涙と一緒に


バチバチと
はじけて



火花のような



俺の目は
チカチカ
星が散るようだった


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