きっと私の身体はジェリービーンズでできている。
その日以来

俺は


腹が熱くなると


スケッチブックに
向かうようになった


そうなると
時間を忘れて

…描きなぐる


親父の名前もあってか



俺は


天才少年

というキャッチフレーズをつけられて


多少有名になっていた


ただ
俺は


どれだけ評価されても


自分が
欠陥品であるような
気がしてならなくて



どんな賞をとっても



気持ちが
晴れることは

なくて


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