きっと私の身体はジェリービーンズでできている。
どんな時も


そんな自分を

持て余していた


ある日
珍しく親父が
俺の部屋にやってきて


ひとつの小さな
包みを
くれた


どうやら
外国の菓子のようだった

日本のものではない
見た目の

カラフルな
包装紙に惹かれて

あけてみると


それは


色とりどりの


ジェリービーンズ



着色料のなせる技
とわかっていても


それは


俺の胸を


ソワソワとさせる
色遣いで


< 79 / 106 >

この作品をシェア

pagetop