きっと私の身体はジェリービーンズでできている。
感謝するなら


…母親かな


成長した俺は


母親を知ってる人から
生き写しだと


よく
驚かれたから



「ハルト、なんで髪元に戻しちゃったの…?」


ハルト、は
俺の名前


黒く戻した髪を
クシャッとされる


その時彼女だった
同じ学校の
チワワみたいな目をした女の子だ


「私、金髪のハルト好きだったのに」


唇を尖らせて
身を寄せて来る


つい
こないだまで
可愛くて愛しいと

思っていた


「…さわるなよ」


その笑顔を見る為に

どんなことだって
できたのに


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