きっと私の身体はジェリービーンズでできている。
そこに立ち尽くした私は

湧き上がる自分の
感情が
よくわからなかった


物寂しいような
…腹が立つような


猫が
絵に行き詰まった時は

女の子を部屋につれてこんでいる事を


知らなかったわけじゃない


さっきの子も

あの様子じゃもう来ることは
ないのかも


あの猫の無表情な目
女の子を見る冷たい目


本当にそんな人が
あんな絵
描けるのだろうか


綺麗で


触ったら壊れそうで


なのに
その中の


熱い
何かが爆発しそうで…


< 9 / 106 >

この作品をシェア

pagetop