わけあり女と暴走族
「よぉ。ちゃんと1人で来たんだな。」
「あぁ。」
周りはあたしと聡しかいないせいか、やけにガランとしている。
「返事は決まったんだな。」
・・・・・・・。
決められるわけ・・・ないじゃん・・・。
「ねぇ・・・やめにしない?こんなこと・・・。」
「あ?選択肢にはねぇ答えだな。」
「だって・・・あたしは輝を忘れられない。輝以外を好きになるつもりもない。あたしは誰の女にもならない。」
あたしは決めたんだ。
輝が死んだあの日から。
輝が最初で最後の大切な人。