俺と先生のイケナイ関係
澤田は俺から少し目をそらしたあと…じっとこっちを見つめて・・・






「ただの知り合い」



…と、キョトンとした顔で言った。







「し…知り合い?」

「うん」

「それだけ?」

「それだけ。もういいでしょ?早くお風呂入りたいんだけど…」


俺が握っている方の手を、ぶらぶらと動かす澤田。






「あ、ああ…」


澤田の手首から、手を離す。


澤田はスタスタとバスルームに入り、風呂場からはシャワーの音がしてくる。








ずっと聞きたかったことが、やっと聞けた。


なのに……

なんかしっくりこねえ。







“ただの知り合い”




















本当かよ…


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