‐NAIAD story‐
気がつくともう朝になっていた。どうやら、看病しているうちに寝てしまったらしい。
「おはよ!!心配かけてごめんねっ…。もう大丈夫!ありがとう!!」
レイスはその場で飛び跳ねてみた。
今日はここの戦士と戦う予定だ。
宿を出て、火山がある方へ歩いた。
すると火山のふもとに長がいた。
「ん??お前はパラディアンか!!!戦士を探しに来たのだな!」
「はい。」
「お前は戦士に何を求める?」
「力を求めます。」
「声が小さいわぁっ!!!!!!!!」
(なんだこのオッさん、めんどくせーな…。)
「力を求めますっ!!!!!!!!」
「よろしい。おい、グルド!」
すると奥から大剣を背負った男がでてきた。
「なんすかぁ??おっ!!今年のパラディアンか!!てことは戦士探しだな!!」
なんでフレイズの人は暑苦しい人が多いんだろう。ミリアは思った。
グルドはレイスを見て、
「うおー!!可愛子ちゃんっ!!!」
と、言って手を握った。
「……。はぁ…?」
レイスは手を握られたまま、ミリアに助けを求めるようにアイコンタクトをとった。
それを見たミリアは、
「あの、長。この人チェンジで。」
「オイオイッ、ひどいなぁ…。」
「ウザい。」
「ストレートに言い過ぎだろ……。」