‐NAIAD story‐

「すまんな、俺の国のためだ。」

「に、兄さんっ!?」

ミリアは驚いた。

「ミリアっ!!!」

グルド達はミリアの方へ駆け寄ろうとした。

「悪魔に近し神よ、我に力を与えたまえ、<ストップ>。」

グルド達の動きが停まった。邪魔系魔法のストップは相手の動きを一定時間止める上級魔法だ。


「うっ、動けねぇ…。」

「あれ??アーガス先生?!」

「…。一体何が起こっている??」

魔法をかけ終わったアーガスはこつこつと靴を鳴らしながらミリアの方へ近付いた。

「お前の血が必要だ。」

ミリアの腰にある銃を地面に落としながら言った。

「一体どういう事か説明して下さいっ!!!」

ミリアは凄い目付きで睨みつけた。

「ふん、いいだろう。お前は自分の力を知らない様だからな。」

「どう言う事だ…。」

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