‐NAIAD story‐

「やったぁ!じゃあグルドとジンにも言ってくるね!」

私は完全に上の空だった。心に穴が空いた様な気分だ。

レイスの問い掛けにも何も考えずに答えてしまった。

「海…か…。」

一方、レイスたち。

「…。上手くいったか?」

「多分…。相変わらず元気なかったけど…。」

「とりあえずウォーアスにいこうぜ!」



ミリア達は準備を済ませ、ウォーアスに向かった。

‐数時間後‐

「うわぁ!海だぁ!!」

「綺麗だな!!よしっ、泳ぐぞ!!」

「…。俺泳げないな。」

「お前泳げないのか!?情けないな!……俺もか…。」

「私も泳げないよ~!」

「何のために来たんだよっ!!」

思わずミリアは突っ込んでしまった。

「海、綺麗だな……。」

ふとミリアはつぶやいた。

小さい時によく泳いだものだ。

海が太陽の光りに反射してキラキラ光るのがいつ見ても心が癒される。


…。なんで海に来たんだろう。

そうか…。皆心配してくれているのか…。

仲間に心配をかけるなんてパラディアン失格だな……。





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