‐NAIAD story‐
そうこうしているうちに氷山のふもとについた。
「よっしゃ!こっから本番だな!!」
「……。寒いのは苦手だ…。」
「まぁ大丈夫でしょ!」
ミリア達は山を登り始めた。
途中でモンスターと接触したが、ミリア達は難なく倒せた。
頂上まであともう少しの所で小さな花が咲いていた。
ブリズンフラワーだ。最初に来た時もこれを見たな…。
花を見てまた元気がわいたミリアは足を進めた。
「ついたねっ!!!」
ここは氷の民が住むところから少し離れた場所だ。
「皆、準備はいい??呼び出すよ。」
「…。大丈夫だ。」
「ばっちこいやぁ!!」
ミリアは手を合わせた。
「氷山に住む水神。我らに力を与えよ、そして我らの力を認めよ!!!」
(バッサバッサ……。)
どこからか羽ばたく音が聞こえる。
上を見ると、大きく旋回しながらこちらに向かってくる物が見えた。
(ピャーロロロロ!)
それは普通の鷲の数十倍ある蒼い翼の鷲だった。
「ちょ……デカッ!!!」
「これ倒せるの?」
各国にいる水神の力を借りるにはその水神を倒すことで力を貸してくれる。
「…。やるしかないな。」