‐NAIAD story‐
「今回もかなり強い。ジンとグルドはまずサポートをたのむ。」
了解っと言って2人は唱え始めた。
「…悪魔に近し神よ、我に力を与えたまえ、<スリップ>」
スリップとは、相手の攻撃を出しにくくする邪魔系魔法だ。
「守護の神よ、我に力を与えたまえ!<シールド>!!!」
シールドは、相手の攻撃を軽減させることができる応援系魔法だ。
2人がサポートしてる間にレイスも上級魔法を唱えていた。
「氷神よ、我に力を与えよ〈魂の氷結〉!」
マデュウスに直撃。
少し効いたようだ。
ミリアは上級無属性攻撃の弾を連射している。
マデュウスは無数に飛んでくる弾を弾こうと水のベールを張った。
しかし何個かの弾はベールを突き破りマデュウスに当たった。
今のところはいい感じだ。
「ミリア!!サポートはいい感じだぞ!」
「わかった!ありがと!!」
ジンのスリップのおかげで相手の攻撃を出しにくくしていたが、
マデュウスは魔法を破って攻撃をしかけた。
さっきとは違う歌を歌い始めた。
「…!!皆!歌を聴くな!!!!」
だが、遅かった。
水が刃の形を成して目にもとまらぬ速さで飛んできた。
『人魚の聖歌』…。
その歌を聴いた者は音速を超えて飛んでくる水の刃に刻まれる。
恐ろしい技だ。