‐NAIAD story‐


一瞬の出来事で分からなかったが、ミリア達は切り傷だらけだ。

「いっててて…。」

「…。速すぎて見えない…。」

「私皆の回復にまわるね…。」

「うん。お願い…。」

レイスは手を合わせた。

「癒しの神よ、我に力を与えたまえ…。<リクス>!」

レイスが魔法をかけている間、ミリアは召喚していた。

「いと高き水神よ、我に力を貸し、我に力を示せ!水神龍『ハイドドラゴン』」

どこからかハイドドラゴン降りてきた。

「私に力を貸してくれ。」

ハイドドラゴンは力をためている。

そして『アクアブレス』を繰り出した。

マデュウスに直撃。

かなりの大ダメージだった。

ハイドドラゴンは水神の中でもかなりの攻撃力を持っている。

確実に弱っている。

だが、マデュウスも強かった。

再び違う歌を歌った。

すると、ハイドドラゴンが呻きだした。

この歌は…『龍殺しの唄』…。

人魚は人と接することが多く、いろんな歌を教えてもらいながら生きている。

そのためこの唄を知っていたんだろう。


ハイドドラゴンは小さな光の粒になって水のクリスタルに入った。

「ありがとう……。次どうしようかな…。アーグル使えないしな…。」

「おい、今水神つかえないとかいっただろ!…水神をそんな扱いでいいのか…。」

「ここはやっぱあいつだな!!…ジン!!もう一回スリップかけて!」

「…。了解。」
< 56 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop