‐NAIAD story‐
一瞬の出来事で分からなかったが、ミリア達は切り傷だらけだ。
「いっててて…。」
「…。速すぎて見えない…。」
「私皆の回復にまわるね…。」
「うん。お願い…。」
レイスは手を合わせた。
「癒しの神よ、我に力を与えたまえ…。<リクス>!」
レイスが魔法をかけている間、ミリアは召喚していた。
「いと高き水神よ、我に力を貸し、我に力を示せ!水神龍『ハイドドラゴン』」
どこからかハイドドラゴン降りてきた。
「私に力を貸してくれ。」
ハイドドラゴンは力をためている。
そして『アクアブレス』を繰り出した。
マデュウスに直撃。
かなりの大ダメージだった。
ハイドドラゴンは水神の中でもかなりの攻撃力を持っている。
確実に弱っている。
だが、マデュウスも強かった。
再び違う歌を歌った。
すると、ハイドドラゴンが呻きだした。
この歌は…『龍殺しの唄』…。
人魚は人と接することが多く、いろんな歌を教えてもらいながら生きている。
そのためこの唄を知っていたんだろう。
ハイドドラゴンは小さな光の粒になって水のクリスタルに入った。
「ありがとう……。次どうしようかな…。アーグル使えないしな…。」
「おい、今水神つかえないとかいっただろ!…水神をそんな扱いでいいのか…。」
「ここはやっぱあいつだな!!…ジン!!もう一回スリップかけて!」
「…。了解。」