‐NAIAD story‐
ハイドドラゴンは『アクアブレス』を繰り出した。
サタリアはまた『闇ノ裁キ』を繰り出した。
二つの技がぶつかり、大きな爆発を起こした。
黒煙が立ち込めている中でも、2体の龍は戦っている音がした。
ハイドドラゴンがまたアクアブレスを繰り出そうとした時に、サタリアはハイドドラゴンの喉に噛み付いた。
龍にとって首を殺られてしまうのは致命的だ。
ハイドドラゴンは噛み付かれながらも、自らもサタリアの首に噛み付いた。
一番左の頭が力を無くしたように地面に倒れた。
一つ頭を倒した様だ。
しかし、ハイドドラゴンは小さな光の粒になって水のクリスタルに入った。
「あのハイドドラゴンまで………。強いね……。」
レイスは魔法を唱えた。
「氷神よ、我に力を与えよ〈氷の眼差し〉!」
それに続いてグルドとジンも唱えた。
「炎神よ、我に力を与えよ〈猛火の雄叫び〉!!」
「…雷神よ、我に力を与えよ〈光雷斬流〉」
レイス達が魔法で攻撃している間、ミリアもまた召喚した。
「いと高き水神よ、我に力を貸し、我に力を示せ!水神人魚『マデュウス』!」
どこからか歌声が聞こえてきた。
マデュウスの歌が辺りに響く。
もうサタリアに攻撃をしている様だ。
この歌は『龍殺しの唄』だ。
サタリアはもがいている。
効いているみたいだ。
一番右の頭が倒れた。
残るは真ん中の頭。
マデュウスはまた龍殺しの唄を歌おうとしたが、サタリアに先に攻撃された。