‐NAIAD story‐

サタリアは紫色の眼を光らせながら、マデュウスを睨んだ。

『石化ノ睨ミ』という技だ。

この技は睨んだ相手を石化にしてしまう技だ。

マデュウスは石化状態になった。

石化になったマデュウスにサタリアは尾でなぎ払った。

マデュウスは粉々になった。

マデュウスは小さな光りの粒になって水のクリスタルに入った。

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……。」

さすがに連続で召喚するのは体力が削られる。

でもこの旅でかなりの魔力がついた。

………まだいける…!

再び召喚した。

「いと高き水神よ、我に力を貸し、我に力を示せ!水神狼『ナイアウルフ』!!!」

「おおお!!きた!ナイアウルフ!!!」

「……。頼んだぞ。」

皆もかなりの信頼をナイアウルフにおいている。

物凄い速さでサタリアに向かって走った。

サタリアは『闇ノ裁キ』を繰り出したが、ナイアウルフはかわした。

そして『狼水牙』を繰り出した。

勢いよく噛み付いた。

ポイズンのおかげもあってかなり体力が削られていた様だ。

ナイアウルフが噛み付いて真ん中の頭も倒れた。

サタリアは小さな光の粒になって消えてしまった。



「………………ミリア…………ありがとう…………。」



どこからか声がした気がした。

母さんの声だ……。

ミリアは手を胸に当て、母に感謝告げた。

「こんな形で母さんに会えるとは思わなかったけど、母さんに……皆に…あえてよかったと思うんだ。……………母さん……ありがとう…。」
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