‐NAIAD story‐
「ふん、母の声でも聞こえたか?……お前がここまで強いとは思わなかった。が、もう遅い。俺は闇のクリスタルと一つになったんだからな!!!!…ほらお前の兄さんもそろそろ限界みたいだぞ!!!!」
ミリアはリンゼにふと目をやると、リンゼは片足を地面に足をつけていた。
「兄さん!!!!!!」
ミリアはリンゼに駆け寄った。
「はぁ…はぁ…。俺はもう駄目だ…。アーガスに聞いた話だ。『生命の断片』は、あの闇のクリスタルから出来ているみたいなんだ。ミリア、闇のクリスタルを壊すんだ。」
「……私が闇のクリスタルを…?………無理だよ……。」
「お前なら出来る!!!………あれを壊すんだ。この大国のために……民のために…。パラディアンの誇りを持て!!!………俺はミリアを信じてるよ……。」
リンゼは倒れた。
手に力がない。
リンゼは死んだ。
ミリアは目に涙が溢れた。
左目の紫色が涙のせいで光って見える。
「………絶対に………絶対に………お前を許さない!!!アーガス!!!!!!!!」
ミリアは銃を手に取り、乱射した。
しかし、アーガスは結界を張り攻撃は当たらなかった。
「感情に揺さぶられすぎじゃないか??まぁ俺は後お前を倒すだけだから、別に全然気にしないけど。」
「くそっ!!!!」
ミリアの気持ちは高ぶっていた。
…落ち着け私……。
これじゃああいつに勝てない。
考えるんだ………。
クリスタルは生命の断片を作っている。
クリスタルを潰せば他の人がパラディアンにならなくてすむ。
つまり、もう無駄な犠牲を払わなくて済む。
それにはあいつごと倒す必要がある。
時間がないな……。
黒い模様は右腕を埋めようとしている。
あいつを倒すにはどうすればいいんだ…………。
………………ふん、私が考えるなんてらしくないな。
……私らしさ………
…そう…強行突破だ!!!!!!!!