‐NAIAD story‐
使命果たす時
「やったね!!!ミリア!!!」
「アーガス意外と手ごわかったな!!!」
「……。闇のクリスタルはどうするんだ。」
「……もちろん、壊すさ。」
皆黙った。
しばらくの沈黙のあと、グルドが口を開いた。
「壊したら、お前は使命を果たして死んじまうんだぞ!?それでもお前はいいのかよ!!!!!」
「しょうがないんだよ!!!……これは使命だから……。」
そう言って、銃を手に取り撃った。
(バーン……)
銃声がこだました。
しかし、闇のクリスタルは無傷だ。
「び、びびった………。驚かせんなよ!!!!」
「銃じゃ壊せなかった、テヘッ♪」
「テヘじゃねーよ、てへじゃ!!!!」
「ミリア、お願い!!私達と生きようよ!!」
「もちろんそうしたいよ…。でも、黒い模様が私の命を食おうとしてる。どっちみち死んじゃうだ。……だから、せめて皆を守らせて。」
「……。くどい。俺達はお前を守ると言ってるんだ!」
ジンは太刀を手に取りミリアに向かって走った。
しかし、ミリアも急いで水の結界を張った。
「ゴメン…。最後までわがままで…。…でも、これは自分で何とかしなくちゃいけない。私の物語だから……。」
「ミリア!!!!今すぐこの結界を解け!!聞いてんのか!!!」
ミリアはグルドの言葉を無視して、闇のクリスタルと向き合った。
これをどう壊そうか………。
やっぱ魔法だよな。
残ってる魔力も少ない……。
魔法を使うとしたら、一回しかできないな…。
どの魔法にしよう……。
「…………『メテオ』……………。」