超硬派彼女

明け方

明け方。


「じゃあ帰るな。まぁしばらくはゆっくりしとけ」


「はい!本当にありがとうございました」


「そうだ、おまえ元気になったら俺の付き人になれよ。そしたらステージ袖からライブ見せてやれっからよ」


「マジですか!?」


「もう会場には来づれーだろうしな。まぁ今回の詫びだよ」


「超うれしいです!喜んでやりますよ」


「んじゃまた来るよ」


「はい!ありがとうございました」


少しでも真琴が元気になってくれてよかった。


アイツが元気でいてくんねーと俺まで凹むからな。


見送る真琴に手を振って、俺は機材車を走らせた。
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