愛しの先生は旦那様
「…別に好きじゃなくていいから」
「え……」
「好きじゃなくていいから…俺のそばから離れないで」
私を起こし、強く抱きしめた。
先生の表情とかは見れないけど切なそうにしている顔が浮かぶ。
どうしてだろう。
いつもは余裕の先生が今は余裕がない、ちっぽけな人に見える。
この人を支える人は一体、誰?
―――――私。
先生は私を必要としている。
好きだと言ってくれる。
私の作ったカレーを食べて泣いてくれる。