愛しの先生は旦那様
「もういいや」
「なにが?」
「寧々の口から俺を好きだって言ってほしかった。でも今はその言葉はいらない。俺のそばから離れないって言ってくれた寧々の言葉で充分幸せ」
「…先生のバカ」
「その言葉も嬉しい。えへへ~」
可愛い。
照れたように笑う先生が可愛いと素直に思った。
「今日はぎゅーってして寝てもいい?」
「苦しくない程度に」
「寝てる途中に噛みついてやる」
「えっ!?だめだよ~!」
言葉はいらない。
お互いが好きなら、それでいいんじゃないかな。