愛しの先生は旦那様





「もういいや」

「なにが?」

「寧々の口から俺を好きだって言ってほしかった。でも今はその言葉はいらない。俺のそばから離れないって言ってくれた寧々の言葉で充分幸せ」

「…先生のバカ」

「その言葉も嬉しい。えへへ~」



可愛い。

照れたように笑う先生が可愛いと素直に思った。



「今日はぎゅーってして寝てもいい?」

「苦しくない程度に」

「寝てる途中に噛みついてやる」

「えっ!?だめだよ~!」



言葉はいらない。

お互いが好きなら、それでいいんじゃないかな。


< 104 / 255 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop