愛しの先生は旦那様





銀次郎さんの話はおもしろかった。


私のお父さんとの出会いとかケンカした話、朝まで泣いた話とか。


とにかく大物まで上り詰めただけあって奥が深いというかね。




「そろそろ帰るわ。体には気をつけろよ」

「孝太郎も。こうやってたまには寧々さんを連れて帰ってきてくれるのもいいな」

「また連れてくる。次は母さんも」




こうして私は先生の初実家に行ったのでありました。



先生のお母さんは華道の先生で出張中なんだって。


次はお会いしたいな~なんて。


怖い人だったらどうしよ~…。



< 160 / 255 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop