愛しの先生は旦那様




田中くんは不思議そうに私を見ている。



バレてないバレてない!!
“い”を言ってないからバレてない!!



「そういえばチビが天野さんのこと気にいってた。可愛いって」

「そ、そうなの!?ありがとう」



よかった…。
話がそれてくれてよかった~…。



「家に遊びに来てって言ってたよ。ムリなのにね」



寂しそうに笑う田中くん。


……ごめん。気持ちには答えられない。

< 227 / 255 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop