先生と天の川。



「あ~。おいしかった!ごちそうさまでした!」

「その足じゃ歩けないな。車で送ってくよ」

「すみません…先生」


先生の車に乗って自分のうちに向かう。


先生の車はタバコの匂いがして大人の匂いがした。

イスには、赤のクッションがあって意外。


「よぉし。着いたぞ…にしてもまだ家に誰もいないのか。家真っ暗だな」

「は、はい」

「足気をつけろよ。じゃあ」


え、バイバイか
やだよ

まだ一緒にいたい…



「先生。あたし帰りたくないよ」

「わがままはダメ」

「だって先生」

「俺もう我慢できねえよ」



すると先生は私をギュッと
抱きしめてくれた


「せ、先生っ」

「俺、やっぱり姫島が好きだ。でも教師として気持ち抑えてた。」

「…」

「お前のこと、たくさん待たせてごめんな。」

「先生っ?じゃあ、付き合ってくれるの?また…」

「あぁ。ただまたお前を傷つけてしまうかもしれない…」

「わかりました」

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