ツンデレの涙

「いたいっ!痛いって!お前、本当に凶暴だなー!」

「誰がこんな風にしたと思ってるんだよぉ!」



フッと悠斗がアタシの両手首を掴んだ。






どきっ







「ふっ・・・また今度ご飯たべような」







どきどきどきどき・・・





「・・・うん・・・」




どきどきどきどき・・・

どきどきどきどき・・・







あったかい







そのまま何も話さず歩く悠斗とアタシ。





・・・すごく落ち着く・・・




見えない手で相手を確かめてる。


何処が暖かいのか何処が辛いのか


何が必要で何が欲しいのか・・・




自然に思い合えるのって


実はすごい事なのかもしれない・・・

< 23 / 136 >

この作品をシェア

pagetop