ツンデレの涙
ぷるるるるるっ!
「えっ?!」
アタシの携帯だ・・・
「出た方がいいんじゃなぃ?」
「うん・・・」
びっくり・・・俊からだ・・・
「もしもし?俊?」
悠斗がこっちを見てる。
なんか落ち着かない。
そんなアタシを見て、悠斗は何も言わずに手を振って歩き出した。
あ・・・帰っちゃうんだ・・・
「もしもし?未来?聞こえてるのか?」
俊が不思議そうに聞いてくる。
「ん?ちゃんと聞こえてるよ。どうしたの?久しぶりだよね」
一瞬だけど、俊と悠斗どっちを取ろうか考えてしまった。
どう考えたって俊を優先させてるのが当たり前だけど、気を利かせてさっさと帰ってしまう悠斗に気がいってしまう。