ツンデレの涙

寂しい・・・


さみしい・・・


潰れそう・・・




つい口に出してしまった。


「ねぇ。今晩食事に行かない?」



きょとんとした顔で悠斗が見てる。

「あっ。あっ。別に暇なときでもさっ」


一生懸命、冷静に大人で誘ってみた。





チラッ





ヤツの顔を見てみる。



「いいよ。時間が出来たときでよければ」



・・・って。
思いっきり営業スマイルじゃん。




ちぇっ。

隙がありそうでないヤツだ。




いつも一緒に居るくせに
いつも冗談言って笑ってるくせに
いつも凹んでいると手を貸してくれるくせに




いいじゃん。食事ぐらい!!


もう少し断り方だって考えてよ。




いつだって
声を掛けてくれるくせに・・・



なんてヤツだっ!
もうっ知らないっ!!





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