ツンデレの涙

「盛り上がってますねぇ~。
 あれ?俊先輩はいないの?未来」


「い・ま・せ・んっ!!」


もうっ。今は俊の話なんかしたくないのに。
会ってすぐその話?!

・・・って俊の話で飲みに来たんだっけ。



「悠斗も飲む?
 みくのヤツ。むくれているから。」


のぞみさん。何言ってるんですか!!
やめて下さいっ。


「え?むくれてるの?
 ケンカでもしたの?」


茶化すような目でこっちを覗き込んでくるヤツ。


「うるさーい!あんたは聞かなくていいのっ」


ぷぃっと顔を背ける。


「はぃはぃ。まぁ何かあったら話してなぁ~」


悠斗はそのまま奥の座敷に行ってしまった。


なんだ。カフェラ仲間で来てたんじゃん。変に声なんて掛けないでよねっ。


ふて腐れ気味のアタシを見てのぞみさんが


「いいの?昔からの知り合いでしょ?
 しかも同じ職場っちゃぁ職場だし」

「大丈夫っすよぉ~」


のぞみさん。
意味深で笑ってるし。
アタシがどれだけ意地っ張りか良く知ってますね。


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