嘘つきな彼女Ⅱ

「ねぇ、岳?どうしたの?」


「……もしかしたら、だけど。親父達の乗った飛行機が、墜落した」



その瞬間、目の前が真っ暗になった。



そこからの記憶は曖昧。



2人の葬式のことや遺産相続のことなどは、全ておばあちゃん任せ。



私は泣き通しで、隣にいた岳はずっと泣くのを我慢していた。

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