嘘つきな彼女Ⅱ

新学期が始まると、事情を知っている友達は誰も近付かなくなった。



たぶん、掛ける言葉が無かったんだと思う。



そんな中、唯一話し掛けてくれたのが、淳。



「大変だったな。元気出せよ」


「淳……。うん。ありがとう」


ありきたりな言葉でも、声を掛けてくれたことが嬉しかった。

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