嘘つきな彼女Ⅱ


どうして弾かれた上にキレられなきゃいけないんだ。



イスに座ったまま立っている蓮を軽くにらむと、苦笑して後ろの席に座る。



「あんま近づくなって」


「私だって嫌だけど仕方ないじゃん」


「だよなー……どうすりゃいいんだろマジで」



髪を掴んでため息をつく蓮を見て、心配してくれてたんだなって顔がにやけそうになるのを必死に抑える。



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