嘘つきな彼女Ⅱ


にやけそうになるのを我慢してうつむいていると、ふと視線を感じて顔を上げる。



そこには私を見る敦がいて。



私はすぐに目をそらして、またうつむく。



「敦どこ見てんの~?」


「や、べつに……」


「あぁ、山田花子?あんなの放っとこうよ」



周りの女の子たちにも気付かれるくらい、本当に私を見てることが多い。



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