飛べない黒猫
勿論、悪意の無いお化け屋敷の子達にも、全く責任は無い。
ただ、運が悪かっただけ。
「もう大丈夫だから…
真央が落ち着いたら家に戻るよ。
美香ちゃんもお店があるでしょう?
お友達にも、びっくりさせてごめんねって謝っておいてもらえるかな?」
美香は無言でうなずいた。
「今日は本当に楽しかったよ、ありがとう。
直哉君も悪かったね…
また、ゆっくり話しをしよう。」
「はい。
僕たちいると、かえって真央は気を使うだろうから…。
じゃ、僕たち行きます。
あの、お大事に…」
直哉と美香は頭を下げて校舎に戻って行った。
蓮の膝にもたれて横になっている真央の呼吸は、だいぶ落ち着いてきた。
「楽になった?」
蓮は真央の背中をさすり続ける。
「…うん。
ごめんね、みんなに…迷惑かけた。」
真央の目から、ぽろぽろ涙が流れた。
「怖かったの…」
「そうだね、俺もびっくりした。」
「もう…治ったって思ってた…のに。」
蓮は真央の頭をポンポンとして、そのまま優しく手を置いた。
「病気はね、かかっていた期間と同じ位の時間をかけて治すんだよ。
ゆっくり気長に。
焦らなくていい、心配するな…俺がそばにいてやるから。」
ただ、運が悪かっただけ。
「もう大丈夫だから…
真央が落ち着いたら家に戻るよ。
美香ちゃんもお店があるでしょう?
お友達にも、びっくりさせてごめんねって謝っておいてもらえるかな?」
美香は無言でうなずいた。
「今日は本当に楽しかったよ、ありがとう。
直哉君も悪かったね…
また、ゆっくり話しをしよう。」
「はい。
僕たちいると、かえって真央は気を使うだろうから…。
じゃ、僕たち行きます。
あの、お大事に…」
直哉と美香は頭を下げて校舎に戻って行った。
蓮の膝にもたれて横になっている真央の呼吸は、だいぶ落ち着いてきた。
「楽になった?」
蓮は真央の背中をさすり続ける。
「…うん。
ごめんね、みんなに…迷惑かけた。」
真央の目から、ぽろぽろ涙が流れた。
「怖かったの…」
「そうだね、俺もびっくりした。」
「もう…治ったって思ってた…のに。」
蓮は真央の頭をポンポンとして、そのまま優しく手を置いた。
「病気はね、かかっていた期間と同じ位の時間をかけて治すんだよ。
ゆっくり気長に。
焦らなくていい、心配するな…俺がそばにいてやるから。」