飛べない黒猫
玄関のチャイムが鳴る。
蓮はドアを開けた。
制服姿でバッグを肩にかけ、ケーキを手に持ち微笑む美香が立っていた。
「いらっしゃい、どうぞ。」
「こんにちは、蓮さん!
美味しいケーキ買ってきたの、3人で食べようと思って。」
「ありがとう。
あ、でも、ごめんね。
俺、これから出かけなければならないんだ。」
「えぇーっ!
そんなぁ…
つまんなぁい。」
美香は思いっきり不満げに眉間にシワをよせる。
「あはは、そう言わずに。」
蓮は美香を招き入れ、変わりに自分が玄関を出る。
「真央がしょぼくれてるんだ…
クロオが外に遊びに出て、まだ帰らないんだよ。
心配しちゃってて。
今も、ベランダで外眺めてて、動かない。
美香ちゃんの元気なパワーわけてあげてよ。」
「もう、真央ったら…しょうがないなぁ。
あの子の欠点はネガティブな考え方と行動力の無さね。
すぐ、うじうじ殻に閉じこもる。」
おいおい、そんな大きな声で…
真央に聞こえてるよ。
「わかった、美香がそばにいてあげるね。
心配しなくていいから。
じゃ、蓮さん、行ってらしゃい。」
蓮はドアを開けた。
制服姿でバッグを肩にかけ、ケーキを手に持ち微笑む美香が立っていた。
「いらっしゃい、どうぞ。」
「こんにちは、蓮さん!
美味しいケーキ買ってきたの、3人で食べようと思って。」
「ありがとう。
あ、でも、ごめんね。
俺、これから出かけなければならないんだ。」
「えぇーっ!
そんなぁ…
つまんなぁい。」
美香は思いっきり不満げに眉間にシワをよせる。
「あはは、そう言わずに。」
蓮は美香を招き入れ、変わりに自分が玄関を出る。
「真央がしょぼくれてるんだ…
クロオが外に遊びに出て、まだ帰らないんだよ。
心配しちゃってて。
今も、ベランダで外眺めてて、動かない。
美香ちゃんの元気なパワーわけてあげてよ。」
「もう、真央ったら…しょうがないなぁ。
あの子の欠点はネガティブな考え方と行動力の無さね。
すぐ、うじうじ殻に閉じこもる。」
おいおい、そんな大きな声で…
真央に聞こえてるよ。
「わかった、美香がそばにいてあげるね。
心配しなくていいから。
じゃ、蓮さん、行ってらしゃい。」