飛べない黒猫
「すごいぞ、信じられない。
グランプリだ!
お父さんの会社に連絡が入ったんだって。
出展者の連絡先をお父さんにしていただろう?
それで、俺の携帯に何度も連絡したんだけどって…。
ほら、俺、携帯部屋に置いて寝ていたから。
すごい事になってるみたいだよ。
なんかね、取材なんかも来るらしいぜ。
当たり前だよな。
プロも多数出展するんだ。
それなのに、まだ16歳の女の子がグランプリ取っちゃったんだもんな。
本当に、凄いよ…。
真央ちゃん、おめでとう。
君の作り上げた作品を、大人の芸術家と言われる人達が素晴らしいと認め、たくさんの作品の中から君のステンドグラスが選ばれたんだ。」
興奮して話す蓮の顔を、初めはキョトンとして見ていたが、蓮が本当に嬉しそうにしているので、なんだか、つられて真央も嬉しく思えていた。
「…あ、電話。
しまった、興奮して忘れるところだった!
真央ちゃん、お父さんと変わるね…」
蓮は携帯を持ち直し、耳に当てる。
「すみません、つい、興奮してしまって…。
今、真央ちゃんに変わります。」
真央は蓮から携帯を受け取った。
「もしもし…」と父親の声が聞こえる。
「真央、おめでとう。
事務局から電話がかかってきた時は、お父さんも舞い上がってしまって…。
つい、嬉しくってね…
真央に連絡が着く前に、会社じゅうの人に自慢しちゃったよ。
洋子にも、和野さんにも連絡したよ。
2人とも、すごく驚いて、すごく喜んでいたよ。」
グランプリだ!
お父さんの会社に連絡が入ったんだって。
出展者の連絡先をお父さんにしていただろう?
それで、俺の携帯に何度も連絡したんだけどって…。
ほら、俺、携帯部屋に置いて寝ていたから。
すごい事になってるみたいだよ。
なんかね、取材なんかも来るらしいぜ。
当たり前だよな。
プロも多数出展するんだ。
それなのに、まだ16歳の女の子がグランプリ取っちゃったんだもんな。
本当に、凄いよ…。
真央ちゃん、おめでとう。
君の作り上げた作品を、大人の芸術家と言われる人達が素晴らしいと認め、たくさんの作品の中から君のステンドグラスが選ばれたんだ。」
興奮して話す蓮の顔を、初めはキョトンとして見ていたが、蓮が本当に嬉しそうにしているので、なんだか、つられて真央も嬉しく思えていた。
「…あ、電話。
しまった、興奮して忘れるところだった!
真央ちゃん、お父さんと変わるね…」
蓮は携帯を持ち直し、耳に当てる。
「すみません、つい、興奮してしまって…。
今、真央ちゃんに変わります。」
真央は蓮から携帯を受け取った。
「もしもし…」と父親の声が聞こえる。
「真央、おめでとう。
事務局から電話がかかってきた時は、お父さんも舞い上がってしまって…。
つい、嬉しくってね…
真央に連絡が着く前に、会社じゅうの人に自慢しちゃったよ。
洋子にも、和野さんにも連絡したよ。
2人とも、すごく驚いて、すごく喜んでいたよ。」