嘘っぱち☆うぇでぃんぐ




芽「留萌は…キレると只でさえ冷たい奴なのに、もっと冷たくなる奴で…悪気はなくて…アイツ自身もこんなの言っちゃダメだってことはわかってて…何でアイツが未華ちゃんにキレてるのかわかんないから…これ以上、何て言っていいかわかんねぇけど…大嫌いなんて言っちゃダメだって」




あたしは、唇を噛みしめる。




芽「未華ちゃんが、大嫌いって…飛び出した瞬間ね、アイツの顔…唖然としてた。今まで見たことないくらい唖然としてた。俺さぁ、アイツ…未華ちゃんの事、どんどん好きになってる気がする。2人って、お互いが好きで結婚したわけじゃないっしょ?」




目が泳いでしまった。




芽「留萌から未華ちゃんの話聞いた瞬間からわかった。何か違うってけど…今は2人とも、お互いを気にしてる。恋愛対象として。違う?」




未「芽翔君は間違ってます。あたし達は周りの夫婦と同じです…。とにかく!バスに戻りましょう。あたし、どうかしてました」




『周りの夫婦と同じ…?
どこが?なにが?
あたし言えるんだ…
こんな嘘が…』



芽翔君の横を通り過ぎる瞬間




芽「…き」




未「え?」




芽翔君に抱きしめられた。




それを、遠くで留萌は見てしまった。




芽翔が未華を抱きしめる瞬間から。




拳を握りしめる。




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