嘘っぱち☆うぇでぃんぐ
瑛菜は喋りだした
留萌との出会いを…
━━━━━━━瑛菜━━━━━━
冬の体がかじかんでしまうくらい
寒い日だった
少年はうちにマフラーをくれた
その少年が宇井留萌だ
当時 小学5年生だった
うちは信号無視の車に跳ねられ
手術をした
そして、3週間
病院に入院した
留萌とは病気や怪我で
学校に行けない子の為に
週3日行われる授業で出会った
この日は、外に出て
何かする授業だった
正直、何をしたかは覚えてない
親に言われて嫌々で参加していたから
瑛「ふぅ~」
寒くて体をさする
すると、隣から差し出されたマフラー
今ならわかる バーバリーのマフラー
うちは少し馬鹿にされてるのかと思った
ただ1人だけ薄着で
腰をかがめ体をさする
うちを小馬鹿にしてるかと思った
だから、マフラーを叩き落とした
留萌は黙ってマフラーを地面から取り
留「寒いなら無理すんな
風邪引いたら
入院が長引くだけだ」
そう言って、うちにマフラーをしてくれた