嘘っぱち☆うぇでぃんぐ




「私は1人、慣れない育児に励みました。留萌は賢い子で周りの子に比べれば大人で他人の力をなるべく借りようとはせず、1人で必死に生きようとしていました」




昔からそうなんだ。




「6歳に小学生になりました。私の仕事も軌道に乗り始めていました。ですが、留萌は病気になりました。脳に悪性の腫瘍が出来たんです。即入院でした」




留萌の闘病生活が始まった



留萌は一度も小学校に通うことはなかった




病気になってから




留萌は余計に1人を好んだ




他人の手を借りるのを最も嫌いとした





「私は留萌と接する事が出来なくなっていました。仕事が軌道に乗っているのもありましたし、何より留萌との接し方がわからなかった」




3年が経った頃




ある女の子が新しく病室の一員となった




それが、白石海響だった





「留萌はその子に近づくたび、母親がいた頃と同じくらい笑うようになりました。人とぎごちなくですが、接するようにもなりました」




だが、その子の病気は悪化する一方で




アメリカの最先端の手術を受ける事になった




「詳しい事は私にはわかりません。その子が今どうゆう状態なのかも…」




留萌はまた笑わなくなった




留萌の病気は完治はしていないが




周りと同じように生活していいほど回復した




だが、いつまた病状が酷くなってもおかしくはないらしい




留萌の命はいつなくなってもおかしくないのだ




「留萌は今、母親に騙されているんです」




自分は今、施設にいる



住む場所がないから



お金がないから



働けないほど体が弱いから




だが、その施設は設備が全く整っていない




最悪だ。辛い。助けて。




そう言っているらしい
















< 198 / 224 >

この作品をシェア

pagetop