嘘っぱち☆うぇでぃんぐ





体育館前に着くと




芽翔と葵ちゃんがいた




未「はぁ…はぁ…」




芽「お疲れさま」




未「留萌…いる…?」




葵「そんなの自分で確かめれば?」





未「だね…」




少し震える拳を




ぎゅーっと握りしめた。





未「開けてください」




芽・葵「お幸せに…」




体育館の中には




限られた人しかいなかった





目の前には赤いカーペットが





真っ直ぐに伸びていて





少し前にはお父さんがいた




手をあたしに差し出してくれてる





あたしはその手を握る





お父さんは小さく




「未華はちっちゃいから腕が組めないよ」




未「わるかったなぁ」




「泣くな。まだ早い」




未「…うん」




5段の階段をのぼる




お父さんと繋いでいた手は




愛しい人の手へと変わる





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