嘘っぱち☆うぇでぃんぐ




瑛菜に押されたりして留萌の横に座った。




皆がギャーギャー騒いでるなか




窓際の留萌はイヤホンを耳につけて




景色見ながら黙りを貫いている。




あたしがいないみたいな。




空気みたいな扱い。




未「留萌…?」




無視された。




未「もうイイ!」




休憩時間に瑛菜のトイレを外で待ってると芽翔君が隣に座った。




芽「留萌と全然喋ってないじゃん」




未「喋るって…。今のあたしはあの男にとって、空気みたいな扱いだから、空気とは喋らないじゃん?」




芽「俺は喋るけど」




未「え?」




芽「俺ね、独り言ってよくするタイプだから!」




未「あぁ独り言かぁ…」




芽「留萌が何でいきなりイメチェンしたのかも、何で今キレてるのかも、俺わかんなくてゴメンね」




未「何で謝んの?」




芽「いや…ん」




バスを見つめる。




芽「あのさ!俺の横に座る?それか!瑛菜でもいいし!せっかくの修学旅行!楽しまなきゃ!今の留萌とは仲直りできない気がするし…」




未「…芽翔君の横に…座る」




芽「そっ!了解」




瑛菜がトイレから出て




事情を説明し、席を替わってもらった




芽翔君と騒いでいると




留「何がだよ」




聞き間違い?




今さっき、留萌の声が聞こえた




しかも、笑ってた




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