運命
「いいんだよ、それで」
そう言って私の涙をふいてくれた。
「…ありがとう。お互い幸せになろうね!」
「あぁ、次に逢う時はそれぞれの幸せをつかんだ時だ」
「うん!」
これで私たちの恋が終わる...
さようなら
また逢いましょう―・・・
「バイバイ、亮ちゃ…山園くん」
―−6年後
「ママー!!聞いてぇー」
「どうしたの?真希」
「あのね、好きな子ができたの!」
「へー、なんて子?」
これもまた運命なのか
神様、あなたはなんて残酷な人なの?
「えっとね、山園章太くんって言うんだよ!」
この子にもまた残酷な運命が待っている―・・・