欲望チェリ-止まらない心
「三咲ちゃん、いいな~」
バスケのパス練で、ペアになった萌菜ちゃん。
シュっと萌菜ちゃんからボールが飛んでくる。
「あの聖先輩と付き合えるなんて…!しかも超愛されてるじゃん」
「そ///そんなことないよ~?!ひー君は誰にでも優しいから」
萌菜ちゃんの言葉に赤くなりながらあたしはパスを返した。
「きゃ~///ひー君とか何それ!三咲ちゃん超かわいい!」
「わ~違う違う!お、幼なじみだから癖なだけだよっ」
なんて言いつつ、あたし凄く嬉しくてきっと顔がヤバイ。
ちなみにひー君は
この高校の生徒会長にして、成績も全国レベル。
爽やかで優しくて
声もちょっとハスキーで…
ナチュラルな黒髪にカッコいい顔立ちのひー君は、学校のアイドル的存在なのだ。
先生たちだって、ひー君には一目置いてる。
ほんと、あたしなんかが彼女で申し訳ないぐらい。